■阿蘇~高千穂大地に伝わる物語(ストーリー)を感じに。神話とともに巡る、サンクチュアリ案内。 ストーリー 1 阿蘇(熊本)~高千穂(宮崎) 『天孫降臨の地を巡る』 天上世界・高天原の神々が降り立ち、宮を築いて3代にわたり地上を治めたという高千穂の地。 古代の高千穂は日向・宮崎から肥後・熊本にまたがる広大な地を指したといいます。 九州の中央に位置し、太古以来噴煙を上げる火の山が鎮座し、カルデラから清水が湧くカミの土地。 大自然の息吹と、神を身近に感じる人の暮らしが今も息づいています。 大自然の力と恵みを感じ、謙虚で素直な心を取り戻す。 阿蘇から高千穂へ。ここを訪れる人は、初めて見るスケールの大きな大地と、はるか昔から続く神々と人の歴史に圧倒されるはず。 はるか遠くまでなだらかな曲線を描く外輪山の頂に立てば、360°のパノラマビュー。 屏風のように続く緑の尾根と、水田や畑が広がる世界最大級のカルデラ盆地、中央にそそりたつ阿蘇五山。中岳からは白い噴煙が立ち上る。 大自然がつくった雄大な眺めを目にして感じるのは、人を超えた大きな力。「神様っているのかも」と思わせるものが、今も昔もここには存在している。だからこそ、阿蘇神社は肥後国第一位のお社として崇敬され続けているのだろう。 阿蘇神社を訪れて感じるのは、おおらかな大気の気配と水の気配。阿蘇の山の神にして開拓神でもある健磐龍命を祀る社の門前には清水が湧き、土地の人はこれを神の恵みとして惜しみなく振る舞っている。 水基と呼ばれる湧き水を巡りのどを潤せば、日頃忘れていた自然のありがたみを感じ謙虚な気持ちに。心もほぐれて素の自分を取り戻せるに違いない。 絶えず白煙を上げる中岳。火口の湯溜まりは見事なエメラルドグリーン。 阿蘇神社参道中央の楼門。仏教建築の様式、二重門のある神社は珍しい。 阿蘇神社門前町の水基のひとつ、欣命水。 神様が身近にある日本の原点、神話の里へ。 大地を揺るがし熱する火の力と豊かな地下水脈のある場所には、良質の温泉がある。これも、神たる大自然の恵みのひとつ。黒川沿いに約200の源泉が点在する内牧温泉や、阿蘇五山・烏帽子岳中腹に自噴する垂玉温泉の湯に浸かり、疲れた体をいたわって。さらに地元の食材を使った料理を食べて元気が出たら、外輪山から連なる山々を縫って神話の故郷、高千穂へ。 記紀神話のクライマックス、天孫降臨神話は高千穂が舞台。天孫・ニニギノミコト(邇邇藝命)が降りたのが、この町のくしふる峰。 「この地は、韓国(からくに)に面し、朝日が真っ直ぐにさし夕陽の照り輝くすばらしい所だ」といって立派な宮殿をつくり3代にわたって地上を治めた。そのとき、高天原から持ってきた稲を植えて米を作りはじめたのも、ここ高千穂。いわば日本の始まりといっていい場所なのだという。 そんな神話をおさらいしながら、くしふる神社、高天原の水種を移した天真名井(あめのまない)、天孫3代の神々を祀る高千穂神社へ。 由緒正しいが格式張らず詣でる人に開かれたお社と、背後を守る鎮座の森があり、人は神の恵みに感謝しながら神社に詣で、育てた稲や野菜、神楽を奉納する。 神様が暮らしの身近にあって、自然に対する畏敬の念が知らず芽生えていく。そんな日本らしい心のあり方を見つけて、心がほんのりあたたかに。 旅の仕上げは、地元農家が丹精込めた野菜の料理を。なだらかに棚田が広がる日本の原野風景も、心をいやしてくれるはず。 高千穂神社 高千穂神社の夫婦杉は根元がひとつになっており、手をつないで周囲を3回まわると末永く睦まじくいられると伝わる。 阿蘇山の噴火で流れ出した溶岩が浸食され深い谷を刻む高千穂峡。高さ17メートルから落ちる真名井の滝には、真下まで貸しボートで近付ける。 ◇旅の途中の立ち寄りスポット 食べる ■田の花 地元で穫れた野菜やキノコ、目の前の棚田で育った米を主役にした懐石で評判。 地元農家で育てられた希少な高千穂牛も食べられる。 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井4587 0982-76-1087 http://tanohana.hp.infoseek.co.jp/ 食べる ■はなびし こぶし2コ大の大きなおいなりは、古くから田植え時に食べていたもの。中にはタケノコや椎茸など具だくさんのかやくごはんが詰まっている。 米粉入りのだんごを指でちぎって入れたつんきりだご汁も名物。 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3093 0967-22-0896 http://www.aso-hanabishi.com/ 巡る ■阿蘇門前水基めぐり 阿蘇門前町に点在する水基は全部で22か所。すべての水基が町の人の手で清潔に保たれ、清水がこんこんと湧き出ている。この湧水を使った飲み物やスイーツ、料理も多数。食べ飲みしながらゆっくり散策したい町。 火風里阿蘇や一の宮の観光、阿蘇のドライブ、阿蘇の観光コース、阿蘇神社特集 http://www.aso-hifuri.jp/ 熊本県観光サイト なごみ紀行 くまもと http://kumanago.jp/ 巡る ■かんざらしの店 結 明治期創設の旧女学校跡にオープン。 湧水に白玉をさらし、蜜をかけて食べるかんざらしが看板。白玉は湧水地に自生するクレソンを練り込んだ緑と白の2色、蜜も黒蜜と生姜蜜の2種類から選べる。 敷地内には元教室を改装した雑貨店「etsu」やカフェ「Tien Tien」も。 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3204 0967-22-5488 かんざらしの店 結(ゆい) - 宮地/甘味処 [食べログ] http://r.tabelog.com/kumamoto/A4302/A430201/43006595/ ハナダファイル・熊本|熊本のレストラン・飲食店・居酒屋などお店・地域情報|アサヒビール http://www.asahibeer.co.jp/area/10/43/hanada/0905.html 泊まる 阿蘇内牧温泉 ■ZENZO 道路から一歩入ると別世界。黒光りする梁と柱、阿蘇赤土にわらを漉き混んだ土壁、炭をしいた囲炉裏でとる食事・・・・・・。懐かしさを随所にちりばめた和モダンの宿。 中庭の雑木林内には、源泉かけ流し・半露天の風情ある湯小屋と、本格的な石窯を据えたピッツェリアがある。 熊本県阿蘇市内牧宝泉1081 0967-32-0821font> 泊まる 垂玉温泉 ■山口旅館 創業は江戸末期。当代で7代を数える湯宿。北原白秋ら文人墨客も投宿した。 源泉は宿の目の前に流れ落ちる金龍の滝の滝壺にあり、阿蘇五岳・烏帽子岳の地下水脈が地熱であたためられたもの。 かけ流しの湯は鉄分を微量に含む単純泉で肌になめらか。体が芯からあたたまる。 熊本県 阿蘇郡 南阿蘇村 河陽2331 0967-67-0006 南阿蘇 垂玉温泉 山口旅館 http://www.tarutama.jp/ 持ち帰る ■とり宮 馬ロッケ 門前町に昭和30年から店を構える精肉店の名物。その名のとおり、甘辛く味付けされた馬肉がコロッケの中心に入っている。 注文を受けてから揚げるので、衣はサクサク、中はしっとりやわらか。熱々をその場で頬張りたい。 地鶏と地元野菜、おからでできた畑のミンチカツも人気。 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3092-2 0967-22-0357 阿蘇とり宮 (宮地駅/和食) - グルメウォーカー 九州 http://gourmet.walkerplus.com/194461026377/ 持ち帰る ■門前町鉱泉所 阿蘇人サイダー ’09年春、水の駅あその中に地サイダー工房がオープン。 阿蘇の大地に磨かれ門前町の水基から湧き出る水のうまさをいかして、すっきり甘み抑えめのサイダーに仕上げた。 フレーバーは、プレーン、シソ、チョコの3種。210円。 水の駅あそのほか、阿蘇一円の飲食店などでも取り扱いあり。 阿蘇・岡本 阿蘇に降り注ぐ自然の恵みを閉じ込めたお酒とサイダーを造ってます。 http://aso-sake.com/ 阿蘇人塾 http://asonmon.move-e.jp/ ◇聖地データ ■阿蘇神社 日向から大和を目指した神武天皇の孫にして阿蘇開拓の神、古くは阿蘇の山の神として朝廷からも崇められた健磐龍命を主祭神として祀る。肥後国一之宮にして創建2300年とされる古社。 阿蘇市一の宮町宮地3083 0967-22-0064 阿蘇神社 阿蘇市ホームページ|Aso-City official site http://www.city.aso.kumamoto.jp/kt/kankou/asojinja.htm ■高千穂神社 創建1800年余の古社。天孫・邇邇藝命に始まる高千穂に宮を営んだ日向3代の神々を、子孫にあたる神武天皇の兄・三毛入野命が祀ったのが起源で、後に三毛入野命一族も祀られた。 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井字神殿1037 0982-72-2413 高千穂町 http://www.town-takachiho.jp/ 高千穂観光WEB http://jborn.net/ ■くしふる神社 古事記では邇邇藝命が「久士布流多気(くしふるたけ)」に天降ったとある。そのくしふる峰の中腹にある社で、古くは背後の峰そのものをご神体として祀り、高千穂八十八社のひとつに数えられた。 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井713 0982-72-2413(高千穂神社) くしふる神社-宮崎あっち、こっち100 http://www.kumaya.jp/atikoti100.html
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